OLD STÜSSYの古着は、タグの色だけで年代を決めると誤判定しやすいブランドです。黒タグ、白タグ、クラウンタグ、紙タグ、銀タグと呼ばれる仕様があり、同じ時期でもTシャツとスウェット、販売地域、生産工場によって外観が異なります。筆記体ロゴ、サイズ表記、MADE IN U.S.A.、ケアタグ、ボディ縫製を組み合わせて年代を絞りましょう。
最初に確認する7つのポイント
- ロゴ:ショーンフォントの線、üの点、®の位置
- タグ色:黒、白、生成り、銀系
- サイズ:円で囲った英字、単独サイズタブ、単語表記
- 生産国:MADE IN U.S.A.の有無と配置
- 意匠:クラウン、AUTHENTIC QUALITY GOODSなど
- ケアタグ:素材混率、RN・CA番号、洗濯表示
- 本体:袖・裾ステッチ、丸胴、襟リブ、プリントの質感
1980年代|初期黒タグの見方
80年代のStüssy Tシャツでは、黒地に白い筆記体ロゴ、円で囲んだサイズ、MADE IN U.S.A.をまとめた小型タグが見られます。ロゴの線は均一な活字ではなく、手書きの勢いがあり、タグの織りにもわずかな粗さがあります。ただし、黒地のタグは90年代にも使われるため、「黒タグ=80年代」と一点で断定してはいけません。

年代を狭めるには、袖と裾がシングルステッチか、胴体が丸胴か、プリントが油性で厚みを持つかを確認します。タグだけが古く見えても、ボディが後年の縫製なら付け替えやリメイクの可能性があります。
1980年代末〜1990年代|白タグと黒タグの併存
90年代には白地に黒い筆記体ロゴを置き、サイズの円や小さな赤いタブを組み合わせた例があります。白タグは汚れや黄ばみが出やすく、印字の薄れも個体差になります。白地だから新しい、黒地だから古いという単純な順序ではありません。

同じ時期には黒タグも広く見られ、サイズS・M・L・XLの配置やタグ寸法が異なる例があります。タグ色より、ロゴ、サイズ、生産国の情報階層を比べることが大切です。


1990年代|クラウンタグ
クラウンを組み合わせたタグはOLD STÜSSYを象徴する仕様の一つです。生成り地に黒いショーンフォント、赤い王冠、商標記号を置き、その下に別体のサイズタグを付ける例があります。Tシャツよりスウェットやアウターで見かけることもあり、タグ単体の色だけでなく本体カテゴリーを合わせて見ます。

一方、同時期のTシャツではクラウンを持たない小型黒タグも併存します。市場での俗称は便利ですが、すべての製品が同じ順番でタグ変更されたわけではありません。

スウェットのクラウンタグでは、裏毛生地、太い襟リブ、別体サイズの縫い込み方も確認します。タグの黄ばみと本体の着用感が同程度なら自然ですが、縫い糸だけが新しい場合は注意が必要です。

AUTHENTIC QUALITY GOODSタグ
赤いSTUSSY文字と青い「AUTHENTIC QUALITY GOODS」、下部のサイズを大きく配置したタグもあります。筆記体ロゴ中心のタグと外観が大きく異なるため、初見では別ブランドに見えることがあります。刺繍の密度、枠線、下に残る素材タグ、本体の縫製まで一緒に確認してください。

ケアタグで確認する素材とRN番号
ネックタグだけで判断しにくい個体では、ケアタグが重要です。コットンとポリエステルの混率、洗濯方法、RN・CA番号を確認し、実際のボディ素材と矛盾しないかを見ます。グレー杢は混紡率が違うことがあるため、白ボディと同じ素材表示でなくても不自然とは限りません。

RN番号は年代の補助になりますが、同じ事業者番号が複数年にわたり使われるため、それだけで製造年を断定できません。ネックタグ、本体プリント、縫製と合わせて使います。
2000年代|銀タグ系の見方
2000年代のTシャツでは、銀白色の縦長タグに上部番号、筆記体ロゴ、サイズの単語表記、MADE IN USAを配置した例があります。90年代黒タグより情報が縦に整理され、サイズが円囲み英字からMEDIUMなどの単語へ変化している点が手掛かりです。ただし、銀系タグにも複数仕様があります。

年代判別の早見表
| 年代の目安 | 主な特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| 1980年代 | 初期黒タグ、円囲みサイズ、USA製、シングルステッチ | 黒タグは90年代にも存在 |
| 1980年代末〜90年代 | 白タグと黒タグが併存、赤い小タブ、USA製 | 色だけで順番を決めない |
| 1990年代 | クラウンタグ、別体サイズ、大判AUTHENTICタグ | 製品カテゴリーで仕様差 |
| 2000年代 | 銀白色の縦長タグ、単語サイズ、上部番号 | 後年復刻と本体縫製を比較 |
購入前チェックリスト
- üの点、筆記体の線、®の位置が不自然ではないか
- タグの黄ばみ・ほつれと本体の経年が揃っているか
- USA製表記とボディ縫製の時代感が合うか
- 袖・裾のシングル/ダブルステッチを確認したか
- ケアタグの素材混率が実際の生地と一致するか
- RN番号だけで年代や真贋を断定していないか
- タグ裏の縫い糸に付け替え跡がないか
結論:OLD STÜSSYは「黒・白・クラウン・銀」という俗称を入口にしつつ、ロゴ、サイズ、生産国、ケアタグ、本体縫製を重ねて年代を絞るのが安全です。
本記事は古着選びの情報整理を目的としたもので、メーカーによる真贋保証や鑑定に代わるものではありません。